2017年06月13日

高さで刺身

と言って懐かしい笑顔のカミカワさんがわたしたちを迎え入れてくれた。

素敵なお宿ですね~」
なんてユナは全く人見知りと言うものを知らない様子。
わたしはすぐに、
ああ、彼女が俺の妹の娘のユナ柏傲灣示範單位
ちょうどって言うか、なんか学校が休みだっとかで???、な?」
とユナの瞳に向かって合図のような仕草を送ると彼女も、
そうなんですよ。
おじさんにはいつも遊んでもらってて???、ね?
仲良しだもんね?」
と振られ、
あ、ああ」
と振った自分の方が動揺し、不覚にも顔を赤らめる。

まあ、とりあえず上がってよ。
部屋はコイツが案内するからさあ」
と言ってカミカワさんは、彼の奥さんのタエコさんをわたしたちに紹介した。

どうも、初めまして」
と言うタエコさんは確か以前タレントの卵かなんかだったと聞いた憶えがあり、おそらく年齢は50歳ぐらいだったはずだが???、どう見ても30歳そこそこにしか見えない。
わたしたちは彼女に誘導されるままに3階へと階段をまた登ると、その奥の正面にある部屋へとたどり着いた。
どうぞ。
ゆっくりされてくださいね。
お食事は6時半に用意しますんで。

ああ、場所はフロント横の食堂になりますね」
と言ってタエコさんはわたしに部屋の鍵を手渡すとすぐにその部屋を後にした。
それは8畳ぐらいのほぼ何もない(テーブルのみの)和室で、まだ新しい畳のいい匂いがした。

浴衣、浴衣~」
とユナは温泉の浴衣がめずらしいのか?はしゃぎながら早速浴衣に着替え始める。
わたしは今更ながら一瞬目のやり場に困り、
お茶でも入れるかな?」
なんて言いながら急須に備え付けのTバッグを入れると、魔法瓶から直接そこに熱湯を注いだ柏傲灣示範單位

それからわたしたちはしばしの沈黙の中ちょっとだけお茶をすすると、
ふ~」
とはもるように言いながらほぼ同時に横になり、そのままふたりしばらく大の字になって畳の上でくつろいでいた。

やはり温泉ってのは、いつ来てもいいものだ。

その晩の料理は、量、質ともに期待以上のレベルの高さで、刺身、天ぷら、湯豆腐に焼き魚、さらに鴨焼きにざるそばが付き、そこに小鉢に入った佃煮が数品。
ユナもわたしもかなり満腹だったが、あんまり美味しかったので思わずふたり全部残さず平らげてしまい、
ちょっと苦しいね」
だね~」
と言って同時にため息をついた。

それでもユナはまたすぐに元気いっぱいの笑顔で柏傲灣示範單位

お風呂行ってこよ~っと」
と、先に部屋に戻るといった目線の合図と共にテーブルの上にあった鍵を片手に席を立って行った。じゃあこれってきっと???、つまりあっちの世界でナオキと結ばれることが出来なかったヒカルってオンナが、こっちの世界であたしに生まれ変わってあなたと出会った。  


Posted by 私だけが残った貧乏作業だ at 12:56Comments(0)
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